コラム

2026.03.25

道志村企業研修プロジェクトに挑戦 | 道志川サウナ 佐藤貴博さん・古民家民宿 北の勢堂 山口大介さん

DOSHI OFFICE

道志村の企業研修プロジェクトに参加されている道志村でレンタルサウナ業を営む ”道志川サウナ” 佐藤貴博さんと古民家民宿 ”北の勢堂” の山口大介さんに話を聞いた。企業研修プロジェクトとは道志村の地域活性化を目指して「サウナ付きの企業研修プラン」を売りとし、1泊2日の企業研修誘致を企画、実施しているプロジェクト。地域資源を利用してワーケーションなどの需要を呼び込むことが目的だ。宿泊先として北の勢堂(古民家プラン)と森のコテージ(コテージプラン)を選択できる。

道志村企業研修プロジェクトに挑戦 | 道志川サウナ 佐藤貴博さん・古民家民宿 北の勢堂 山口大介さん
”道志川サウナ” 佐藤貴博さんと古民家民宿 ”北の勢堂” の山口大介さん

まったく違う事業の二人がタッグを組んだ

ーーー今日はよろしくお願いいたします!道志村で50年続く古民家民宿、北の勢堂さんにおじゃましてお話を伺っています。本当に立派な古民家ですね。屋根は茅葺で柱も今では見られない太さですごく立派で、ここに泊まるということがもう日常から離れてのんびりとくつろげそうです。さっそくですがお二人はそれぞれ道志村でどのような事業をされているのでしょうか。

 

佐藤さん【以下佐】)私の本業は東京でWEBマーケティングをしているのですが、道志村ではテントサウナのレンタル業というものをしています。昨今のサウナブームでは、サウナの後に川にそのまま入れるスタイルのものが人気なんです。これは道志村の川がうってつけではないかと思い、2024年ごろから実験的にやってみたところ、手応えを感じたので法人化して本格的に始めました。テントサウナから美しい水の流れる道志川にすぐに入れるところが売りのサウナレンタル業です。

 

山口さん【以下山】)私は宿泊業をしています。1975年に祖父が「北の勢堂」という古民家を創業して道志村で50年やっています。築180年の茅葺き屋根の古民家に泊まることができるという宿で、特徴的なのは古民家の囲炉裏で食事を提供しているということです。ただ食事はいらなくて泊まるだけという少人数のお客様にも対応していますし、学校などの合宿のような大人数にも幅広く対応できます。

 

 

ーーーまずそれぞれの事業をはじめたきっかけは何だったんですか?

 

佐)個人的にもともとサウナが好きだったというのがあって、テントサウナに興味がありました。他の同業者さんを見ていても人気がありそうだと思ったのと、自分の実家のある道志村に人を呼べるコンテンツになるのではという思いからやってみようと思い立ちました。

 

山)50年前に家を建て替えるときにちょうど世の中が民宿ブームだったんです。本当は建て替えのタイミングでこの古民家も取り壊し予定だったのですが、親戚の中から反対意見などもあり、だったら残してせっかくだから民宿にしてみようかということになったんです。50年のあいだ紆余曲折ありましたが、毎年来てくれるリピーターさんたちに支えられながらここまでやってこられました。

まったく違う事業の二人がタッグを組んだ
古民家 北の勢堂

一度外に出たからわかる道志村の魅力

ーーー道志村にはどのような魅力を感じていますか?

 

佐)わたしは道志村を出て東京に住んでいるのですが、帰ってくるたびに何かホッとするものを感じていて、やはり現代の人たちってみんな疲れているし、こういう田舎の環境に良さを感じるのではないかなと思うんです。都心に近くてアクセスもいいのに、この豊かな自然が残っているということ。そこを活かしてもっと観光地としてのポテンシャルを高めることができるのではと感じました。

 

山)ぼくも一度大学で東京に出たんです。卒業してもしばらくは東京で働いていたのですが、その職場の同僚や友達を連れて実家に遊びに帰ったことが何度かあって、そのたびに彼らからなんで東京で仕事してるんだ?これだけのものを持っているのになぜここで働かないんだと言われて、そこで道志村の魅力に気づいたところがありました。祖父からいずれは後を継ぐように言われていたことや友達からの後押しもあり、20代後半で道志村に帰ってきて事業を継ぐことにしました。だから自分で魅力に気づいたというよりは、人から言われてこの環境の良さに気づいたという感じです。

 

 

ーーーなるほど、客観的に見てはじめて気づく魅力があるのですね。では、今のお仕事でのやりがいはなんでしょうか?

 

佐)本来の道志村の魅力をきちんとアピールできて、それが集客につながり、さらにそのお客様たちに喜んでもらえているというところはやはりやりがいですね。自然ってお金で買えないものですよね。ということは極端な話ディズニーランドよりも価値があるものかもしれない。だとしたらディズニーランドよりも楽しませられる可能性があるはずだと考えています。まだそこまでいろいろ揃っているわけではないのですが、その可能性があると思うし、道志村の自然が集客につながり始めているということが大きなやりがいです。今のところリピーターも多く、レビューも高評価をしてくれる方が多いのでそこもうれしいところですね。

 

山)やはりお客様がまた来てくれるということが非常に大きいやりがいですね。しかも山梨が好きで帰ってくるのではなくてここ(北の勢堂)がいいからここに帰ってくると言ってくれる方が多くて。さらに最初は祖父や母に会いに来ていた方が多かったのが、自分と一緒に囲炉裏で飲みたいからと言ってくれる方が増えてきて、それは本当にうれしく思っています。合宿だけで言えば90%くらいはリピーターです。毎年来てくれてその度に来年の予約をしていってくれるのでありがたいですよね。合宿で使ってくれた方が違う時期にまた個人で来てくれたりすることも。たくさんの常連さんに支えられているという実感があります。

一度外に出たからわかる道志村の魅力
道志川サウナ

企業研修プロジェクトとは?

ーーーそれぞれのお仕事が本当に違った魅力を持っていますね。道志村の活性化のために日頃からご活動されているお二人ですが、今回参加されている道志村の「企業研修プロジェクト」にはどのような経緯で関わることになったのでしょうか?

 

佐)まずサウナを利用したお客様から何度か近くに泊まれるところはないですかという問い合わせがあり、村役場の方にそういったお客様が泊まれるところを紹介してくれないかと聞いたんです。そういったニーズが結構ありそうだったので、今後個人でやり取りするのはなかなか難しいと思ったこともあり、さらにサテライトオフィスの需要もありそうだったので、これは連携が取れそうだなということから村とも意見が一致してスタートした企画でした。

 

山)コロナ禍を経験して、お客様が一気に減ったときに唯一キャンプとサウナだけは需要があったんですね。その時にうちにもサウナを持って来れないかなと思っていたんです。そんなタイミングでこの話があったので、なにもうちでやる必要はなくてサウナを使ったお客様がその後うちに来てくれればいいんだと気がついたんですね。それで二つ返事でもうお受けしたという次第です。実際この冬の閑散期もサウナプランがあるんですねと問い合わせがあったりするので、やはり可能性はすごく感じています。

 

 

ーーープロジェクトの話があったとき、最初にどのような印象を持ちましたか?

 

佐)私が言い出しっぺだと思うんですが、まずは人を呼び込みたいということがあってそこは可能性を感じたんです。大介くんも協力してくれたおかげで、これからどんどん広がるのではないかなと思っています。とにかく実績を作ることがまず目標で、そこからこれだけ需要があるんだからみんな一緒にやっていこうと提案できたらと思っています。

 

 

ーーーこの企画にどんな魅力や可能性を感じたのでしょうか?

 

佐)めちゃくちゃ可能性はあると感じています。ただそれはきちんとマーケティングして、プロモーションしていくことが大切だと思っていて、今はその土台を築いているところかなと感じています。もうニーズがあることはわかっているので、きちんと受け皿を作っていくためにここからは動くだけですね。

 

山)自分一人でなにかやるっているのはもう限界を感じているので、私としてはうちの古民家宿泊を徹底的にやってクオリティをあげること、そしてまわりと協力できるところは協力しながらやっていければと思っています。

企業研修プロジェクトとは?
古民家 北の勢堂

ゆくゆくは村全体に人が増えて活性化していくことを目指して

ーーー今後、北の勢堂・道志川サウナとしてこの研修プランをどのように広げていきたいと考えていますか?

 

佐)いつか道志村にたくさんの人が呼べるようなそんなスポットがたくさんできるといいなと思っていて、そうすればたくさんの人が訪れるようになって自然とお金が落ちるようになる。お金が落ちると仕事が増えて人口も自然に増えていきます。そういう村の活性化のための盤石になれたらと考えています。大企業を呼ぶこともできるようになると思うので、きちんとベースを作って人を呼ぶというところを目標に広げていけたらと考えています。

 

山)本当にお金が落ちて、人が増えればみんな少し楽になると思うし、道志村はその可能性があると思うんですよね。観光が潤えば一次産業も二次産業も潤うようになるんですよ。道志村の産業全体がつながっている、だから私もとにかく人を呼び込むことが重要だと考えています。そのためにまずはこの事業をぜひとも一緒に成功させていきたいですね。

 

 

ーーーすごくいいお話が聞けました。道志村を活性化させるためにみんなで協力して大きな事業にしていきたいですね。今日はどうもありがとうございました!

ゆくゆくは村全体に人が増えて活性化していくことを目指して
道志川サウナ
Profile

山口大介さん/佐藤貴博さん

山口さん:道志村で民宿「北の勢堂」を家族で営む。名物の茅葺き古民家棟は1日1組限定の貸切で宿泊でき、囲炉裏を囲んでの特別料理が楽しめる。「一度で親戚、二度目で家族」をコンセプトに、田舎の実家に帰ったような温もりを味わえる宿。

 

佐藤さん:合同会社KIMKA CEO・WEBマーケター。経営戦略からWEBマーケティングの実務、広告運用、SNS活用、オーガニック施策まで幅広い領域を横断的にサポートできることが強み。道志村ではサウナ需要を見込んでレンタルサウナ業"道志村サウナ"を行っている。